12月のみやび洗講習会(静岡記念大会報告・地直しテスト布)
先月の講習会は、「静岡 日本しみ抜き研究会」10周年記念大会出席の為、休講となりましたが、
12月のみやび洗講習会は、記念大会に参加した指導員からの報告から始まりました。


地元静岡を始め、新潟・大阪・北海道のしみ抜き研究会が集まり、振興を深めると共に普段の研究結果等を話合ったそうです。
そこに参加した指導員より「地直し」(生地の地色が抜けた場合の修正法)の新しい修正方法を勉強してきたので、今後の指導に取り入れて行きたいという報告があり、次回の講習会が楽しみです。
タイムリーな事に、前々回の講習会時に出された「地直しテスト布」の提出期限日だったので、その報告。

上の画像を見ても分かる通りインクの染み自体は、会員全員が問題無く落としてしまったレベルのものなので、今回は「地直し」に集中して報告します。



自宅に持ち帰り処理してきた会員もいれば、講習会時にササッと修正してしまう会員もいます。


完成したテスト布を集め、審査後に綺麗に修正できた会員より修正法について解説して貰いました。



(左上:波多野 会員)
(右上:後藤 指導員)
(左:貝瀬 研精科生)
後藤 指導員・波多野 会員は周知の通りの技術の持ち主ですが、
今回の結果で以外と(失礼!)上手く修正できていたのが、昨年入会したばかりの貝瀬 研精科生でした。
「地直し」には知識と技術は当然必要ですが、その他に”センス”というのも少なからず必要なのでは?と思います。
今回の結果のように、気を抜いていると後輩に抜かれてしまう!という事も起こりかねませんので、
会員全員で行う「テスト布」のようなモノを定期的に実行し、技術の研鑽を図ってゆく事が大切だと痛感した講習会でした。
2011年12月07日 (61日前)
10月のみやび洗講習会(現物処理・実技講習)
10月のみやび洗しみ抜研精会講習会は、秋の衣替えシーズンに入り徐々に夏物衣料が集まりだした為、現物処理を中心に行いました。

各自それぞれ持参した品物を処理しています。












下の画像は多数処理した中の事例の一つです。


色の抜けたポロシャツの染色補正。
ポイントは脱色した部分の薄く残っている赤みを補色しながら修正することです。
みやび洗講習会では、現物処理している指導員が修正作業と同時に処理するときのポイント等を講義しながら行う事が多いです。
入会したての会員は、ベテラン指導員の傍で修正作業を見て・聞いて「しみ抜きの極意」を学んで行きます。


今回の講習会には、西区の「長谷川クリーニング」さんが見学にいらっしゃいました。
現物処理をする会員の作業を熱心に見学し、時には質問もしている姿から、
「さらに高度なしみ抜きを会得して技術を向上させたい」という姿勢が感じられました。
是非とも入会して頂き、一緒に技術を学んで行けたらと思います。
お客様に支持され、喜ばれる匠の技法を目指し共に研鑽を重ねませんか?
2011年10月05日 (124日前)
9月のみやび洗講習会(教材用きもの実技・現物処理)
9月のみやび洗しみ抜研精会講習会は、台風12号の強風が残る残暑厳しい気候の日でしたが、多数の出席者により行われました。


会長のあいさつに続き、森山機材 専務より「新製品の紹介と説明」が行われた後、
「教材用きもの実技」と「現物処理」を各自行いました。




<現物処理の実例>

「ニット・ワンピース」にインク(?)が付いた品物です。
この品物は一度クリーニング店に依頼したものらしいのですが、シミが落ちてこなかったので「みやび洗会員」の店に持ち込まれたものです。
この品物のしみ抜き作業には会員の注目が集まります。


”他店で落ちてこなかったシミ”だったはずですが、基本処理により綺麗に落ちました!
会員一同、あまりの手応えの無さに拍子抜けしてしまいました。
ちなみにしみ抜きに掛かった時間は・・・3分程です。

「クリーニング店に出しても落ちてこなかったシミ」や「断られた品物」など、
諦めずに「みやび洗しみ抜研精会 会員店」へご相談ください!
2011年09月07日 (152日前)
6月のみやび洗講習会(墨と墨汁のテスト布・その他現物処理)
6月のみやび洗講習会は、初夏の清々しい「しみ抜き日和」の中行われました。

< 綿布に墨と墨汁を付けてあります >
今月のテスト布です、良くあるしみですが完璧に落とすには、ちゃんと手順を踏まないと、汚れが落ちきれないことが多いしみです。
一見、簡単そうですが、確実な技術が必要とされる作業です。
みやび洗しみ抜研精会の基本の、「油」(油性処理) 「水」(水洗い、漂白処理) 「酵素」(還元処理) 「彩」(変色箇所の彩色)に忠実に行いますが、腕の差が出るのがこの時です。


新入会員の一寸危なっかしい手先を、心配そうに見守る 大堀指導員、この道40年の知識を惜しげもなく伝授して下さいます。
油性のしみ抜き溶剤でこつこつとシミを別の布に移していきます。
次は水性処理を行います、この時シルク製品はすれが起こりやすいので、いっそう注意が必要とされます。

今月の現物処理は白地の付下げの黄変のシミの除去です。後藤指導員が手がけます。
白場のシミは比較的容易に除去できますが、柄の中に有るシミの除去は細心の注意が必要です。

当然ですが、この様な染み抜きの前にも油性の処理、水性の処理は不可欠です。
「秘密のみやび洗スペシャル」をシミに付け、先端からしみ抜きに最適な量の蒸気を発生させるスポットマシンで丁寧に作業を行います。
前身頃にあった数カ所のシミも綺麗になりました。
お客様の笑顔が浮かびます。
< 仕上げ >

本当に最後の仕上げで着物の美しさが一ランクアップします。
丁寧な仕上げもみやび洗しみ抜研精会会員の誇りです。

綺麗に仕上がりました!
最後に、今月のみやび洗講習会報告を(有)和田クリーニング店に担当して貰いました。
和田クリーニング店といえば、みやび洗しみ抜研精会発足以来の会員です。
「きもの文化検定」の合格認定書を取得しており、和服のみならず、
衣類全般の知識に精通しており、アドバイザー的存在として会員から認められています。
和田クリーニング店の特色は・・・
お客様の衣類の状況を良く確認し処理を行っており、その衣類本来の持ち味を大切に、
不必要な加工などはせずに真面目にお客様本位に立った仕事と評判です。
そんな評判店ですから、去年創業50年を迎えることが出来ました。
今後も地域のお客様に愛され続ける店でいるでしょう。
2011年06月11日 (240日前)
5月のみやび洗講習会(ジーンズの洗い・色素のテスト布)
5月のみやび洗講習会は、GWの真っ只中の講習会にも関わらず、多数の参加者で行われました。

まず賛助会員 森山機材 専務より「ジーンズ」についての講義。

「ジーンズ」は1870年代のアメリカで作業着として誕生し、100年以上経った今、ファッションアイテムへと変わった。
そんな「ジーンズ」の魅力と、我々クリーニング業者の役割についての話。
~ ジーンズは洗うべき? ~
ジーンズの”魅力”の一つとして「色落ち」というものがありますが、
一般の人はどれ位の頻度で洗濯をするのでしょう?
ある統計によると、「年に一度も洗わない」と答えた人は半数近くも居たという結果も!?
ジーンズの古びた風合いから汚れが目立たない為、あまり気にしていないとか・・・
しかし、クリーニング業者である我々に言わせたら、「汚れたら(着用したら)洗って欲しい!」
汚れが目立たなくとも、着用すれば確実に汚れています!!
そして「強度テスト」ということで、ハーレー・ダビッドソン(大型バイク)に引っ張ってもらい、耐えた時間を比較したところ、
「一度も洗っていないジーンズ」は7秒で裂けてしまったところ、
「履くたびに洗っていたジーンズ」は16秒も耐えたという結果でした。
これは、ジーンズを洗わないでいると長持ちするどころか「カビ」が繁殖して繊維を劣化させてしまうからだそうです。
「ジーンズ」のオシャレはまず、綺麗な状態で着用することからという事ですね。
続いては「しみ抜きテスト布」の実技

素材: シルク シミの種類: インク ・ 酸性染料
過去に出題したテスト布の傾向として、「地直し」をしなければならないような課題が余りなかったという事から、
今回は「地色の剥げやすい」題材をあえてテスト布として取り上げました。


会員皆、苦戦していたようです。


結果、皆それぞれ落とす事が出来た中、みやび洗しみ抜研精会恒例、綺麗に仕上がった人からの解説会です。




以上の「波多野クリーニング」 「吉田クリーニング」 「稲村ドライ」より染み抜きの方法を解説して貰いました。
中でも「波多野クリーニング」の結果は驚く事に、皆「染色補正」までの工程を考え作業していたところ、修正なしで染み抜きを完了していたことでした。
これは我々プロからみても素晴らしい結果であり、見習うべき技術でもありました。
本人いわく「面倒な染色補正はしたくなかっただけ、特別な事はしていない」という事です・・・
まさに”達人”のコメントだと思いました。
そんな達人達のお店は・・・・
2011年05月01日 (281日前)







