佐藤クリーニング<しみ抜き事例>
今回は新潟市北区、松浜の佐藤クリーニングのしみ抜き事例を紹介します。
こちらの品物ですが、綿素材のカーディガンです。
分かりにくいかもしれませんが、赤い糸でステッチが付いています。
ご家庭で洗濯した所、赤い糸から色が出て全体に赤い色が付いてしまいました。
袖付近のアップです。
このようなシミが無数についていましたが、
今回は「溶出法」というシミ抜き方法で一つずつ丹念に落としていきました。
色素のシミは難しいシミです。
熱を掛けたり、強いしみ抜き剤を使用しなければ落とせませんが、
その分、地色を剥がしてしまうリスクが高くなります。
ですが、結果は地色を壊すことなく綺麗に落とす事ができました。
佐藤クリーニングの特色は
まず、基本に忠実で丁寧なしみ抜きをするところです。
今回の様な無数についた細かいシミも一つずつ処理していきました。
2008年12月08日 (15年前)
12月の講習会報告(スレ直しの講習)
12月といえば「忘年会シ-ズン」ですね。
この時期多いのは”食べこぼし”のシミ!
うっかりシミを付けてしまった時、あわてて擦ったりする様な事はしないでください。
特に”おしぼり”で拭くのはオススメしません。
おしぼりを洗浄する時は「漂白剤」を使用していることがありますので、
もし残留しているおしぼりで洋服をこすると思わぬ脱色等を起こす恐れがあります。
出来れば、ティシュやハンカチで”吸い取るように”シミを取ってください。
そうは言っても、現実には擦ってしまうものです(^^;
そこで起こるトラブルが「スレ」(生地が擦れて白っぽくなる事)
ですから12月の講習会は「スレ直し」を講習しました。
比較的かるいものは専用の”スレれ直し剤”で修正します。
それにも技術が必要で、
スレた生地の状態を見極め適切な処理(ヒミツです♪)を施し、
スレれ直し剤で修正していきます。(これも技術と経験が必要です)
こちらは着物の衿部分のスレ直し。
この着物はだいぶスレが大きかったのでスレれ直し剤では修正できず、
染色補正で色を掛けていきました。
(画像は模様書き講師の中村指導員です)
2008年12月08日 (15年前)
月刊キャレル 12月号
みやび洗研精会会員の店「稲村ドライ」が月刊キャレルに掲載されました。
特集 教えて!プロの隠し技
年末暮らしのアイディア帳
のページに家庭にある物で出来るしみ抜き方法やニオイ取りの方法などを紹介しています。
ご覧になってください。
2008年11月29日 (15年前)
若井クリーニング<しみ抜き事例>
今回は魚沼地区の若井クリーニング店から提供してもらった<しみ抜き事例>を紹介します。
これはお客様がポケットにボールペンが入っていたのを知らずに自分で洗濯してしまい
インクが付いてしまったのだが「何とか落として欲しい」と依頼されたものです。
しみ抜き処理法としてまず油性処理をし、その後マルセル石鹸で処理したそうです。
近頃のボールペンのインクは”落ちにくい”ものがあるので難しいシミ抜きの一つです。
ですがココまで完璧に落とせるのは確かな技術があるからだと思います。
若井クリーニング店のページ←クリック
2008年11月20日 (15年前)
11月の講習会報告(研精科生の講習)
今月から「基本科生・講習生」と「研精科生」が分かれて講習を受けます。
「基本科生・講習生」は櫛谷指導員のもと、しみ抜きの基本を学びます。
去年までは7名の生徒を見ていたのですが、
現在は2名なのでじっくり内容の濃い講義が受けられると思います。
こちら、今年から「研精科生」となった7人は後藤指導員のもと、
現物処理や実際の着物に付けた色々なシミをさまざまな方法で抜くやり方を学びます。
今回は「着物に付いたマジックを油性処理で抜く方法」を生徒それぞれの方法でやってみました。
しみ抜き剤や方法はほとんど同じなのですが、手順や手際の良さによってシミの落ち方は違います。
こうやって”人のしみ抜き方法”を見るのも良い勉強になると思います。
ベテラン指導員の方達はお客様から預かった品物を処理していました。
画像は大堀指導員と貝瀬指導員がそれぞれお客様からお預かりした品物を処理している所です。
2008年11月05日 (15年前)