12月のみやび洗しみ抜研精会講習会は

今年最後の講習会ということで、ミーティングを行いました。

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まずは、先月に行われた「関西 洗匠会10周年記念大会」に参加した会員より、
参加報告と感想を述べて貰いました。

その後、今年を振り返り、会員それぞれ一言づつ意見や感想を貰いました。

今年の講習会は良かったという意見が多かった中、
「私的なことですが、交通事故に遭い大変な思いをした」という意見も出ました。
幸いなことに怪我はなかったそうですが、営業車が廃車になってしまったとのことです。
今回の場合は追突されたという事でしたが、年末に向かい何かと忙しくなる時期ですので、
今一度、気を引き締める良いキッカケとなる話をして頂きました。

このように色々な意見や要望を頂いたので、役員会議にて来年の講習会に役立てたいと思います。


午後からは「現物処理」

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年内に納入したい品物など、各自がそれぞれ限られた時間内ですが、集中して作業を行いました。

 

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こちらは、総絞りの羽織に付いた古い黄変しみです。
難しい染みの部類に入ることは間違いないでしょう。

 

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品物の特性を熟知していることと、今までの経験により処理することが出来ます。

限られた時間での作業の為、画像の状態まででしたが、
引き続き処理を進めることにより良くなると思います。

2010年12月08日 (7年前)

11月のみやび洗講習会は「ゴム糊使用での防線法による模様描き」をしました。


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この技法は・・・

着物の絵柄部分に染みが付いていた場合、染みを落とす工程上しかたなく絵柄まで抜いてしまう場合の修正時に必要な技法です。

 

作業工程としては・・・

まず、染めたい場所に元となる絵柄を写し、防線をしてそこに染色していき、その後防線を落とします。

資料(504).JPG

 

この時の注意点として、「防線」がキチンとされていないと後の染色工程の時に染料が走り、絵柄の枠よりはみ出してしまい柄がボケてしまいます。

 

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資料(513).JPG

 

染色が終わり、出来上がったものが・・・

資料(508).JPG

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2010年11月13日 (7年前)

10月のみやび洗講習会は「仕上げ」についての講習でした。

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吉田指導員からは「着物と袴の仕上げ」を実技を含めて講義していただきました。

今までも着物の仕上げは幾度かやってきましたが、
修正器具を使用した、完全な「修正仕上げ」の講習でしたが、
今回は「普通仕上げ」の方法(特別な器具を使用しない方法)を
講義してもらいました。
それでも着物というものは、多少なりとも着用による詰まりなどの
寸法のくるいが出来ていますので、仕上げ方法のポイントはしっかりと押さえておく必要があります。

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続きまして、会員からの要望が多かった
「テーラー仕上げ」の講義を大堀指導員よりしていただきました。

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大堀指導員は WHS整形仕上技能講習会 にて技術を取得し、
日頃の仕上げに生かし、お客様に喜ばれています。

では、なぜ「テーラー仕上げ」なのかと言いますと、

 <紳士スーツの縫製技術>
「イセコミ」「オイコミ」「クセ取り」などの技術を、縫製技術やテープ・芯などを駆使して体にフィットさせること。体形に合わせ立体的に作ると、着心地が軽い感じの服になります。
それを「クリーニング」することにより生じる、くるいやズレを仕上げ技術により元に戻す必要があるからです。

仕上げのポイントとして・・・・

①上 衿
②ラペル
③袖(アームホール)
④見返しの下り
⑤地の目通し

などを、実技を含め講義してもらい、会員は熱心に聞いていたので
今後の自店での仕上げに生かしていけると思います。

資料(485).JPGもう一つ重要なのが使用する「ハンガー」の種類。
せっかく、人体の体形に合わせた仕上げを施しても、適切なハンガーを使用しなければ型が崩れてしまいます。
それには「適度な厚みのあるモノで、肩のラインに沿ったカーブのあるもの」を使用しなければなりません。
みやび洗研精会員店では適切なハンガーを選び、お客様のスーツの最善なメンテナンス方法を心掛けています。


午後からは各自が「現物処理」を行いました。
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こちらの画像は実際にお客様からお預かりした品物で、
紬の着物に付いた10年以上前の古いシミの事例です。
前に他店へ依頼した事があったとのことですが、
古いシミということで、完全に落とす事ができずにいたところ、
どうしても諦めきれないということで、「みやび洗会員店」の
滝沢クリーニング店に持ち込まれた品物です。

 

資料(482).JPG←結果はコチラ

 

一部分だけですが、講習時間内で綺麗に取り除かれています。
他の部分も同様の処理を施す事で除去できると思います。

滝沢クリーニングさんと言えば・・・「真面目で温厚」
業界の誰もが認める人柄の良い方として知られていますが、
その人柄が仕事面でも生かされていると評判のお店です。
以前からしみ抜きの勉強はされていたのですが、
みやび洗しみ抜研精会に入会して4年、確実に実力を付けている人です。
自店の強みとして力を入れているのが、衣類の「全体漂白」(復元加工ともいう)
汗などにより黄ばんでしまった衣服を元通りにする技術です。
この技術はどこのクリーニング店でも出来るという技ではなく、
衣服の状態の見極めや薬品を使いこなす知識が無ければできない技なので、
それが出来る数少ない店の一つです。

 

 

滝沢クリーニング店のページ・・・ここ ←クリック!

 

2010年10月11日 (7年前)

9月のみやび洗しみ抜研精会の講習会は

ミーティングから始まりました。

資料(450).JPG

 

今年の5月に実施した「試験布テスト」の結果ミーティングです。

資料(462).JPG

資料(452).JPG

 

 

結果として、ほとんどの会員は綺麗に落とせていたのですが、
その中でもひと際、綺麗にテスト布を処理していた波多野さん
どの様な薬剤を使用し、どんな作業を施したのか解説していただきました。

波多野さんといえば、
みやび洗しみ抜研精会の中でも丁寧な作業をすることで評判ですが、
今回のテスト布の仕上がりを見てもその腕前の高さがうかがえます。
今回使用したテスト布はシルク100%の素材で、しかも
落としにくいインクのシミということなので、
生地へのダメージ(色剥げやスレ)を極力避け、
なおかつ後の染色補正を行わなければならない場合にも、
違和感を出さないようにするという難易度の高い課題でした。

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資料(454).JPG

 

左の画像が「波多野さん」が処理した試験布。
右の画像は「入会したての会員」のモノです。

見て頂ければ一目瞭然ですね!

まだ入会したばかりの人と、熟練の職人とを比べるのは酷ですが、

「入会したての会員」=「しみ抜きに力を入れていない店」とすると、

街のクリーニング店の”技術の差”として言えることでもあり、
お店選びのポイントにもなりますね。

 

波多野さんのページ・・・ここ←クリック!

 

午後からは「現物処理」を各自、行いました。

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     <大島紬のしみ抜き画像  ビフォー・アフター>

2010年09月11日 (7年前)

7月のみやび洗しみ抜研精会講習会は

国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産に認定された
小千谷縮・越後上布の地、南魚沼市の「やまだ織」専務さまより
「塩沢織物」の特徴を講義していただきました。

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「重要無形文化財」に認定される小千谷縮・越後上布の製作は
糸作りから完成までに指定条件の5つを含め、60以上もの工程があります。

1)全て苧麻を手摘みした糸を使用する 
 乾燥させた苧麻の繊維を口に含んで荒く裂き糸にする。
 根を詰めて昼夜行っても1日わずか6gしか出来ない。
 1反分の苧積みするのに熟練者でも3~6ヵ月間を要する。

2)絣模様をつける時は「手くびり」によること

3)「いざり機」で織ること

 いざり機で絣を合わせるのは難しく、熟練の織子でも1日に15~20cmしか織る事が出来ない。
 1反織るのに2・3ヵ月間を要する。

4)しぼり取りをする場合は「湯もみ」「足踏み」によること

5)仕上げは「雪晒し」とすること

 天候の良い日に雪上に広げて晒す。太陽熱で雪が解け、
 水分が糸目を通して蒸発する際に天然の漂白作用となる。

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048.JPG(経糸に46色の糸を使った塩沢紬)

 

本塩沢の魅力は何といっても、シボによりデコボコとした風合いが生まれ、独特のシャリ感を生みだすところでしょう。

そのヒミツは強撚糸と呼ばれる「よこ糸」にあり、1mの糸に2千~4千のよりを掛けます。
その為、水に付けると物凄く縮みます。

ですから、しみ抜きをする時も特徴を理解し、適切な処理をしなければなりません。

 

044.JPG両端が原寸、真ん中の布が水に漬けたもの

 

午後からは「日本しみ抜き研究会」の鶴田先生より

「クリーニング科学の基礎」の講義と、現物処理をして頂きました。

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鶴田先生には毎年7月の講習会に来て頂いています。
そこで毎回難題な品物の処理をお願いしていますが、
その処理方法を見る事が大変勉強になっています。

 

2010年07月14日 (7年前)

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