9月のみやび洗しみ抜研精会の講習会は

ミーティングから始まりました。

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今年の5月に実施した「試験布テスト」の結果ミーティングです。

資料(462).JPG

資料(452).JPG

 

 

結果として、ほとんどの会員は綺麗に落とせていたのですが、
その中でもひと際、綺麗にテスト布を処理していた波多野さん
どの様な薬剤を使用し、どんな作業を施したのか解説していただきました。

波多野さんといえば、
みやび洗しみ抜研精会の中でも丁寧な作業をすることで評判ですが、
今回のテスト布の仕上がりを見てもその腕前の高さがうかがえます。
今回使用したテスト布はシルク100%の素材で、しかも
落としにくいインクのシミということなので、
生地へのダメージ(色剥げやスレ)を極力避け、
なおかつ後の染色補正を行わなければならない場合にも、
違和感を出さないようにするという難易度の高い課題でした。

資料(453).JPG

資料(454).JPG

 

左の画像が「波多野さん」が処理した試験布。
右の画像は「入会したての会員」のモノです。

見て頂ければ一目瞭然ですね!

まだ入会したばかりの人と、熟練の職人とを比べるのは酷ですが、

「入会したての会員」=「しみ抜きに力を入れていない店」とすると、

街のクリーニング店の”技術の差”として言えることでもあり、
お店選びのポイントにもなりますね。

 

波多野さんのページ・・・ここ←クリック!

 

午後からは「現物処理」を各自、行いました。

資料(457).JPG

資料(458).JPG

 

資料(455).JPG

資料(456).JPG

 

     <大島紬のしみ抜き画像  ビフォー・アフター>

2010年09月11日 (7年前)

7月のみやび洗しみ抜研精会講習会は

国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産に認定された
小千谷縮・越後上布の地、南魚沼市の「やまだ織」専務さまより
「塩沢織物」の特徴を講義していただきました。

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「重要無形文化財」に認定される小千谷縮・越後上布の製作は
糸作りから完成までに指定条件の5つを含め、60以上もの工程があります。

1)全て苧麻を手摘みした糸を使用する 
 乾燥させた苧麻の繊維を口に含んで荒く裂き糸にする。
 根を詰めて昼夜行っても1日わずか6gしか出来ない。
 1反分の苧積みするのに熟練者でも3~6ヵ月間を要する。

2)絣模様をつける時は「手くびり」によること

3)「いざり機」で織ること

 いざり機で絣を合わせるのは難しく、熟練の織子でも1日に15~20cmしか織る事が出来ない。
 1反織るのに2・3ヵ月間を要する。

4)しぼり取りをする場合は「湯もみ」「足踏み」によること

5)仕上げは「雪晒し」とすること

 天候の良い日に雪上に広げて晒す。太陽熱で雪が解け、
 水分が糸目を通して蒸発する際に天然の漂白作用となる。

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048.JPG(経糸に46色の糸を使った塩沢紬)

 

本塩沢の魅力は何といっても、シボによりデコボコとした風合いが生まれ、独特のシャリ感を生みだすところでしょう。

そのヒミツは強撚糸と呼ばれる「よこ糸」にあり、1mの糸に2千~4千のよりを掛けます。
その為、水に付けると物凄く縮みます。

ですから、しみ抜きをする時も特徴を理解し、適切な処理をしなければなりません。

 

044.JPG両端が原寸、真ん中の布が水に漬けたもの

 

午後からは「日本しみ抜き研究会」の鶴田先生より

「クリーニング科学の基礎」の講義と、現物処理をして頂きました。

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鶴田先生には毎年7月の講習会に来て頂いています。
そこで毎回難題な品物の処理をお願いしていますが、
その処理方法を見る事が大変勉強になっています。

 

2010年07月14日 (8年前)

6月のみやび洗しみ抜研精会講習会は、今年度前期講習会も終り、
後期の講習会をより良くするためのミーティングを行いました。
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会員全員から貴重な意見を出して頂き後日、役員会議にて後期の講習内容を決めたいと思います。

 

その後、「ダウン洗い」についての意見交換会。

今年は異常ともいえる冬の寒さに加え、寒い時期が長かった為、
「ダウン製品」の使用頻度も多かったように思います。
その為、通常よりも”汚れの酷い品物”が多数集まったということで、
いかに綺麗にしてお客様にお返し出来るか?という所で「みやび洗」の
技術の差を示す機会だと思います。
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染み抜きの極意といえば・・・・

「時間」「濃度」「運動」

詳しくは書きませんが、この3つを上手く使いこなす事が、汚れを落とす秘訣です。
通常は教えたがらない、会員それぞれ店の「秘伝の洗い方」がありますが、
みやび洗研精会では、使用している薬剤・洗浄方法などを教え合うことで、
少しでも綺麗に洗い上げることを目指しています。

これもすべては「お客様に喜んで頂けるように」という共通の思いがあって出来ることなのです。

 

 

午後からは「現物処理」を各自行いました。

 

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昨年9月に国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産に認定された歴史ある技術
小千谷縮・越後上布の南魚沼から講習会に参加している、貝瀬指導員の事例です。

 

024.JPG ⇒ 
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(シミを見やすくする為、画像処理をしています)

 

022.JPG ⇒ 
021.JPG

 

上は「御召」の染み抜き事例、下は「泥大島」の事例です。

どちらも古いシミなので難易度の高い事例ですが、織物の街で店を構えている貝瀬指導員の所には、古くは親の代からのお付き合いをされているお客様から、日々沢山の着物の依頼が集まります。
当然のことながら、取り扱い方・お手入れの仕方を熟知しているので、適切な処理をお客様に提案し、きちんとした処理をしてお返しているので、お客様も安心して任せられると大変喜ばれています。

2010年06月12日 (8年前)

5月のみやび洗しみ抜研精会では「酵素」について講習と実技実験が行われました。

以前にも「酵素分解」の試験布テストこちら を行いましたが、

そもそも”酵素”とは・・・?

「生体内で作り出されるタンパク質をもとにして構成されている物質」です。

役割として・・・・

「生体でおこる化学反応に対して触媒として機能する分子(化学反応を助ける)」

となっていますが、現代しみ抜きでは

血液・唾液などの体液や、卵(魚卵も含む)、墨(ニカワ)等のしみ抜き剤として使用されています。

 

”しみ抜き”に関わっていると「ウグイス(フン)」というキーワードが出てきます。

それは、昔から「ウグイスのフン(の中に含まれる酵素)」といえば脱色作用もあるため、
和服の模様抜きやシミ抜きの必需品で、
元禄の頃は真っ赤な長襦袢の模様抜きや、紋付の家紋抜きに欠かせないものでした。
衣類の色を抜いてもまったく生地を傷めないことから、
ウグイスのフンはシミ抜きに使われてきたからです。

今では色々なしみ抜き方法(薬剤)がありますが、
「酵素分解」がしみ抜き法の原点だと言えるのではないでしょうか。

017.JPG

 

その酵素を有効に使う為に幾つか条件があります。

1、湿度
2、温度
3、pH(水素イオン濃度指数)
4、時間

これら4点を上手く使いこなして酵素のしみ抜きをしますが、
注意しなくてはいけないのが、酵素は加熱されると蛋白が変成して酵素でなくなってしまいます。
一般に酵素が耐えられる温度は50度くらいから、せいぜい70度くらいまでです。

そこを有効に使いこなし、酵素の特性を十分に引き出せる人が「しみ抜きの達人」なのです。

 

最後に
人間の体内でも酵素の働きは重要ですが、現代人については少し問題があるようです。

上で述べたように「酵素は加熱されると酵素でなくなる」ので、
加熱した食べ物に、酵素の働きはないということです。
このため普段の食生活において、ファストフード等の加熱した食品ばかり食べていると体内酵素不足となっています。
加熱したものばかりたべず、酵素の入っている食品を摂るように心がけなければなりません。

2010年05月04日 (8年前)

新年度に入り「みやび洗しみ抜研精会」に新しく講習生が加わりました!

南魚沼の貝瀬クリーニング店  貝瀬 航さんです。
資料(358).JPG

 

名前からも分かると思いますが、貝瀬指導員の息子さんです。

今年から家業を継ぐこととなり、同時に「しみ抜き」の勉強も始められました。

貝瀬指導員は着物の知識に精通しており、当会においても和服講習では大変お世話になっております。

資料(357).JPG

 

みやび洗しみ抜研精会では最初の2年間は「講習生」としてしみ抜きの基礎をしっかりと勉強して貰います。

指導にあたるのは「基本科担当」の櫛谷指導員です。

櫛谷指導員はしみ抜き技術力もさることながら、基本技術の指導力も定評があり、

特に、基本技術の大切さ(心がまえ)に忠実で、それを貫き通して結果を出しています。

櫛谷指導員のもとで基本をみっちり勉強すれば、必ず技術が付きますので、一緒に頑張りましょう!

 

最後に櫛谷指導員から、

「残念ながら、みやび洗しみ抜研精会は入会しただけで技術が付く会ではありません。
 
 日々、向上心を持って何事にも真面目に取り組む姿勢を持って頑張ってください」

 

2010年04月18日 (8年前)

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