6月のみやび洗しみ抜研精会講習会は、今年度前期講習会も終り、
後期の講習会をより良くするためのミーティングを行いました。
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会員全員から貴重な意見を出して頂き後日、役員会議にて後期の講習内容を決めたいと思います。

 

その後、「ダウン洗い」についての意見交換会。

今年は異常ともいえる冬の寒さに加え、寒い時期が長かった為、
「ダウン製品」の使用頻度も多かったように思います。
その為、通常よりも”汚れの酷い品物”が多数集まったということで、
いかに綺麗にしてお客様にお返し出来るか?という所で「みやび洗」の
技術の差を示す機会だと思います。
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染み抜きの極意といえば・・・・

「時間」「濃度」「運動」

詳しくは書きませんが、この3つを上手く使いこなす事が、汚れを落とす秘訣です。
通常は教えたがらない、会員それぞれ店の「秘伝の洗い方」がありますが、
みやび洗研精会では、使用している薬剤・洗浄方法などを教え合うことで、
少しでも綺麗に洗い上げることを目指しています。

これもすべては「お客様に喜んで頂けるように」という共通の思いがあって出来ることなのです。

 

 

午後からは「現物処理」を各自行いました。

 

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昨年9月に国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産に認定された歴史ある技術
小千谷縮・越後上布の南魚沼から講習会に参加している、貝瀬指導員の事例です。

 

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(シミを見やすくする為、画像処理をしています)

 

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上は「御召」の染み抜き事例、下は「泥大島」の事例です。

どちらも古いシミなので難易度の高い事例ですが、織物の街で店を構えている貝瀬指導員の所には、古くは親の代からのお付き合いをされているお客様から、日々沢山の着物の依頼が集まります。
当然のことながら、取り扱い方・お手入れの仕方を熟知しているので、適切な処理をお客様に提案し、きちんとした処理をしてお返しているので、お客様も安心して任せられると大変喜ばれています。

2010年06月12日 (7年前)

5月のみやび洗しみ抜研精会では「酵素」について講習と実技実験が行われました。

以前にも「酵素分解」の試験布テストこちら を行いましたが、

そもそも”酵素”とは・・・?

「生体内で作り出されるタンパク質をもとにして構成されている物質」です。

役割として・・・・

「生体でおこる化学反応に対して触媒として機能する分子(化学反応を助ける)」

となっていますが、現代しみ抜きでは

血液・唾液などの体液や、卵(魚卵も含む)、墨(ニカワ)等のしみ抜き剤として使用されています。

 

”しみ抜き”に関わっていると「ウグイス(フン)」というキーワードが出てきます。

それは、昔から「ウグイスのフン(の中に含まれる酵素)」といえば脱色作用もあるため、
和服の模様抜きやシミ抜きの必需品で、
元禄の頃は真っ赤な長襦袢の模様抜きや、紋付の家紋抜きに欠かせないものでした。
衣類の色を抜いてもまったく生地を傷めないことから、
ウグイスのフンはシミ抜きに使われてきたからです。

今では色々なしみ抜き方法(薬剤)がありますが、
「酵素分解」がしみ抜き法の原点だと言えるのではないでしょうか。

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その酵素を有効に使う為に幾つか条件があります。

1、湿度
2、温度
3、pH(水素イオン濃度指数)
4、時間

これら4点を上手く使いこなして酵素のしみ抜きをしますが、
注意しなくてはいけないのが、酵素は加熱されると蛋白が変成して酵素でなくなってしまいます。
一般に酵素が耐えられる温度は50度くらいから、せいぜい70度くらいまでです。

そこを有効に使いこなし、酵素の特性を十分に引き出せる人が「しみ抜きの達人」なのです。

 

最後に
人間の体内でも酵素の働きは重要ですが、現代人については少し問題があるようです。

上で述べたように「酵素は加熱されると酵素でなくなる」ので、
加熱した食べ物に、酵素の働きはないということです。
このため普段の食生活において、ファストフード等の加熱した食品ばかり食べていると体内酵素不足となっています。
加熱したものばかりたべず、酵素の入っている食品を摂るように心がけなければなりません。

2010年05月04日 (8年前)

新年度に入り「みやび洗しみ抜研精会」に新しく講習生が加わりました!

南魚沼の貝瀬クリーニング店  貝瀬 航さんです。
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名前からも分かると思いますが、貝瀬指導員の息子さんです。

今年から家業を継ぐこととなり、同時に「しみ抜き」の勉強も始められました。

貝瀬指導員は着物の知識に精通しており、当会においても和服講習では大変お世話になっております。

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みやび洗しみ抜研精会では最初の2年間は「講習生」としてしみ抜きの基礎をしっかりと勉強して貰います。

指導にあたるのは「基本科担当」の櫛谷指導員です。

櫛谷指導員はしみ抜き技術力もさることながら、基本技術の指導力も定評があり、

特に、基本技術の大切さ(心がまえ)に忠実で、それを貫き通して結果を出しています。

櫛谷指導員のもとで基本をみっちり勉強すれば、必ず技術が付きますので、一緒に頑張りましょう!

 

最後に櫛谷指導員から、

「残念ながら、みやび洗しみ抜研精会は入会しただけで技術が付く会ではありません。
 
 日々、向上心を持って何事にも真面目に取り組む姿勢を持って頑張ってください」

 

2010年04月18日 (8年前)

4月のみやび洗しみ抜研精会講習は
今年度最初の講習会ということもあり、
着物の取り扱いについての基本」を再度、講習しました。

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お客様からお預かりする時の注意点として、「受付時の検品」について

着物の汚れやすい部分(襟・袖など)の解説とチェック方法の講義。
特に受付時の着物の状態や生地の変化などに注意することが重要です。
もし見落としたりすると、後で思いもよらない事態が起こる恐れがあります。

 

着物のしみ抜きに必要不可欠な道具、「超音波洗浄機」の講義。
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しみ抜き薬剤を使用した後に、シミの箇所を濯ぎ出したりする時に使用する道具ですが、
使用方法に問題があると、スレやキズをつくることになるので注意が必要です。
注意点として
1)水量に注意する。水量が少ないと摩擦熱が大きくなり、スレが発生しやすくなります。
2)生地に対して垂直に使用する。垂直で使用しないとキズの原因になります。
3)生地に強く押し付けない。スレスレの微妙な加減調整をする。
4)外側から濯いでいく。シミや薬剤を出来るだけ広げない様にします。
5)生地の見極め。スレなどが起こりやすいものはタオルを引いて使用します。

以上の事に注意しながらお客様からお預かりした御召物を処理(しみ抜き)しています。

大切な御召物のお手入れは「みやび洗しみ抜研精会員」のお店へ御用命ください!

 

お近くの「みやび洗しみ抜研精会員」のページ・・・・こちら

2010年04月07日 (8年前)

みやび洗しみ抜研精会、3月の講習会は

静岡の「日本しみ抜き研究会」会長、小林清吾先生をお迎えしての講習会となりました。

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小林先生の講習会は、毎年3月の恒例講習会となり行われておりますが、
毎回、最新の情報やしみ抜きの新薬剤、しみ抜き技術など、大変貴重な講習内容となるため
いつもよりも増して、集合時間前に集まる会員達の姿が多く見られました。

それに、話が盛り上がってくると・・・・
本当はナイショにしておく筈だった「話」や「薬品」までプレゼントしてくれるのが、毎回の楽しみでもあります。

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これも毎回恒例となっている「現物実技講習」ですが、
会員それぞれのお店でお預かりした超難題しみ抜き品を持ち寄り、
小林先生がどの様にして処理して行くのか!?を講義して頂くのも大変参考となります。

各自それぞれしみ抜き技術を持った会員達ですが、
自分の処理方法とは違う技術や薬剤にふれる事で、新しい発見や技術習得となります。

今回の講習で小林先生の作業内容を見ていて気付く事は
同じ”薬剤”を使用しているのに”効果の差”が現れることに不思議さを感じ、
改めて「基本処理の大切さ」を痛感させられました。

 

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上の画像も今回紹介して頂いたスレ直しの「新テクニック」です。

品物に出来てしまった”スレ”の修正方法(こちら )は以前にも講習して頂きましたが、
品物によってはスレ直しした箇所と正常な部分とでは、違和感がでてしまいがちです。

そんな時、ある”モノ”を使い、ちょっとした”下準備”をすることにより
修正後の仕上がりの状態が格段に良くなります。

このテクニックを見ていた会員からは、驚きと感心の表情が見られ、
とても満足した講習会になった事でしょう。

小林先生、有難う御座いました。

2010年03月17日 (8年前)

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