10.14-15 みやび洗い研修旅行

時々行われている研修旅行。
月一定例で行われる勉強会だけでは得られない学びをえるために、今回は研修旅行という事で、塩沢にいってきました。
塩沢といえば、着物の名産地ですよね。
着物って奥が深い・・改めてそう思った研修旅行でした。

~1日目~
◆鈴木牧之記念館

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〇鈴木牧之編
鈴木牧之とは越後の雪深い生活を伝えるために40年の歳月を費やし、長い道程を経て、「北越雪譜」を出版した人物。
鈴木牧之記念館では豪雪地域ならではの昔の暮らしを紹介しており、鈴木牧之がどんな人生を歩んだかを学ぶ事ができます。
鈴木牧之に一番共感を持ったのは、熱意。
雪国の生活を伝える事に、情熱を燃やし、本を出版する事に精魂尽くします、家族に恵まれず、出版を手伝ってくれる先生にも恵まれず、飢饉などの災害にも見舞われますが、本を出版する事を諦めません。
結果、40年かかりましたが、本を出版することができ、江戸中の評判となりました。
人生一度きり、何に情熱を燃やすかは自由ですが、好きな事、自分の使命、を意識しながら生きていこうと感じました。
〇生活編
また当時の衣類として、越後上布の実物や、作る過程、雪ざらしの様子などが展示されておりました。
特に展示されていた越後上布の金額は目玉が飛び出る程。
もしお客様がお持ちになった着物が、とんでもなく高価なものだったら。そしてそれを気付かずクリーニングやシミ抜きをしまった、なんて事がいかにおそろしいか。
目に焼き付けてまいりました。

◆【キルト・リサイクル着物ちどりや】さんへご訪問

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本塩沢・大島紬などを中心に、手作り小物やはぎれなども販売していました。
リサイクル着物として汚れやシミのついた着物が販売されているコーナーでは、このシミを落ちる落ない、どーやって落とす、など、まさにみやび洗いっぽい会話が繰り広げられました。
また、着物をリサイクルし小物などが多く見られました。需要が減少しているクリーニング業界と似ている部分を感じました。
全体的に着物の需要が減っている中、クリーニング業界でも同じような傾向が見られます。業界や世相を変えるなんてことは、いちクリーニング店が出来ることではありません。
その中でもなんとかアイディアをひねり練り出し、技術を習得、高め、生き残っていかないといけません。そんな事を感じました。

◆やまだ織さん工房見学
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驚きの連続でした。
まずは糸。

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糸に、色を入れていくのですが、とにかく細かい!
136亀甲
150亀甲
200亀甲
・・と、数は多くなるにつれ、糸の柄が細かくなります。

さらに、それを織っていく過程はほんと気の遠くなるような作業。
※写真はいっぱいとったのですが載せていいものか、ダメそうな・・ってことで載せません!
切れてしまう糸をつなぎあわせ、柄と柄が合うように織っていく。
ずーーーーっと見てても、意味がわかりませんでした。苦笑

そして実験はできませんでしたが、とある反物を水で濡らすと、2/3に縮んでしまう、なんて怖い話が・・・
あー恐ろしい《゚Д゚》

◆貝瀬指導員の工場にて現物処理

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いつも研修が行われる会場ではお借りしている会場のため、部分的なシミ抜き処理しか行わないのですが、設備も整った工場で実際にどんな流れでシミ抜きをしているか、勉強させて頂きました。(主に漂白処理)
自分は基本的な事がなってないな~と痛感させられました。
・温度管理(ちゃんと測る)
・漂白剤(入れればいいってもんじゃない!)
・濃度(1点1バケツ)
・酸の準備
それぞれ自工場にない部分を吸収していました。と思います。笑

自分がやっても落なかったシミが、一発でおちました。

◎貝瀬ドライクリーニング店(南魚沼市)

 

◆宿へ行き温泉~宴会
普段なかなか聞けない話を聞き、なかなかできない体験をし、非常に楽しく有意義な時間でした。

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~2日目~

◆八海山ロープーウェイ
雨で全く景色見れず。。

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天気が良いとこんな感じだそう~

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◆八海山雪室見学

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まさに雪で冷やした部屋を作る事で年間通じて、一定の温度を保てるらしい。4.5℃。
先人の知恵を感じました。
工場見学では、日本酒のアルコール分を作り出す「もろみ」を作る工程や、精米具合のお米の実物を見せて頂き、しぼりたての原酒?を頂きました。
発酵が進んでいる最中のため、微炭酸を感じる日本酒、初めてで激ウマでした。

◆開山堂
開山堂(かいさんどう、かいざんどう)は、仏教寺院において開山の像を祀った堂のこと。寺院の「開山」とは、当該寺院に最初に住した僧のことを指すのが通例で、寺院の創立を発願し、経済的基盤を提供した人物である「開基」とは区別される。開山や宗祖の像を安置する堂を、寺によっては祖師堂(そしどう)、御影堂(みえいどう、ごえいどう)、影堂(えいどう)などともいう。宗派や寺院によっては、祖師堂や御影堂が本尊を安置する本堂よりも規模が大きく重視されることがある。

中はすべて写真撮影NG!!
ただ、彫刻は一回見る価値ありです!!

◆総括
今回の研修旅行を通して、今まで経験した事ない事を経験でき、個人では見る機会のない場所も見る事ができ、学びの濃い2日間でした。
またみやび洗いの平均年齢は、だいたい60歳くらい?
最若手は26歳。私は30歳。
同じ景色や同じ出来事を体験しても、年齢層が幅広いだけあって色んな意見や考えがあり、これだけのサークルや会って、ないな~と思いました。
主に企画して下さった、貝瀬指導員、若井さん、その他会員の方にも感謝をしつつ、今回の学びを売上に還元すべく、頑張ていこうと思いました。
◎貝瀬ドライクリーニング店(南魚沼市)
◎若井クリーニング(南魚沼市)
きっと他の会員もそう思っていることでしょう。
ここ数ヶ月でまた新規会員が増えましたので、これから若い風土や新しい風を取り入れながら会員みんなで勝ちに行きます!
みやび洗いに参加して、シミ抜き技術高めていきませんか(^^)
シミ抜きでお困りの方に、お力になる事間違いありません。

以上、北陸クリーニング工場(柏崎)平川が本記事を担当させて頂きました。

 

2017年10月18日 (1年前)

本日の講習会内容

暑かった夏もすぐ終わり?最近めっきり寒くなりました。

いやー、急に寒くなって、品物が〜なんて話から、本日の講習会スタート。

まずは、秋にある研修旅行の打ち合わせ。
秋には越後湯沢に、研修旅行に行かせて頂きます。
内容はおいおい〜。

◇革付きのバッグのシミ抜き
革製品のバッグの布地部分にボールペンのシミが。

革製品で怖いのは、革部分からの移染。
革の茶色い部分が、他の布地に移ってしまうんです。一度そうなってしまうと、取り除く事はかなり難しいです。

革の色移りをしないよう、どーしたら良いか議論が飛び交いました。

結果↓
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綺麗に落とせました^ ^

◇ボールペンのインクのシミ抜き溶剤の紹介
ある、ツテで、ボールペンのインクに効果のあるシミ抜き溶剤の紹介をして頂きました。

会で主に使っている溶剤は、
A溶剤を33パー
B溶剤を33パー
C溶剤を33パー
の割合で調合し、衣類にダメージを与えないようなシミ抜き溶剤を使用してます。

いくら効果の良いシミ抜き溶剤であっても、元の生地の色を剥がしてしまうなどしてしまっては元もありません。

そういった観点から、実験をしていきます。


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こんな感じで、インクを写し取っていきます。

結果、綺麗に落ちました。
みんなの反応も落ちが良い!との事。

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みやび洗いでは、ノウハウの共有や実験、検証を重ね、日々研鑽しております!

2017年09月03日 (1年前)

新潟県も梅雨本番、蒸し暑くて嫌な日が続きます。

さて、本日の講習会内容は、主に色修正についてです。
シミ抜きの過程で、地の色を剥がした場合(あえて剥がす場合とやりすぎて剥がしちゃう場合)、地の色に限りなく近い色を染色し直し、元の状態に戻す技法の事を言います。

ただ、繊維の種類、染料の知識、経験がないと色修正は出来ないため、色修正がうまいクリーニング屋はごくわずかです。

現物を持ち寄り、それぞれどんな対応が良いのか話し合っていきました。

◆草木染めの着物の紹介
草木染めの着物、某女優さんがお召しになられたという事で、今回会に持ってきて頂いた品物。
草木染めで染色されているため、注意が必要。
草木染めの過程で鉄を使用します、その金属と薬品が化学変化を起こし変色を引き起こしてしまう可能性があるため、要注意しなければならないのです。
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◆ダウンのクレーム事例の共有
クリーニング店が適正な洗い方をしてもプリントがはげてしまったという例のご紹介。

こうなった場合、どういう対応をしたらいいか、今回のメーカーの考え方、対応を、共有させてもらいました。

◆コートの撥水加工
撥水加工の仕方も様々。
ムラにならないように、撥水加工するには?
撥水加工の種類ややり方などを指導員から共有させて頂きました。

◆コートについたボールペンのインクのシミ抜き

ボールペンのインクはとてもやっかいです・・
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◆帽子の日焼けの修正
帽子は日焼けがしやすい品物

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こんな感じで会員は日々勉強に勤しんでおります。

お困りごとがあるお客様ご相談くださいませ(^^)

2017年07月05日 (1年前)

本日の講習会

◆講習内容

〇石油系ドライクリーニングで使う【ソープ】についての実験

どういう実験かといと・・

スーツなど水で洗えない品物のクリーニングは通常【ドライクリーニング】でクリーニングされます。

ドライクリーニングとは・・簡単に言うと、有機溶剤という特殊な溶剤を使ったクリーニング方法、デリケートな衣類に適したクリーニング方法です。

ソープとは・・要は洗剤の役目。

ドライクリーニングの溶剤だけでは、汚れの落ちが悪いため、ソープ(洗剤的役割)を適量入れ機械をまわすことで、汚れの落ちをよくするのですが、

ここでひとつ弱点が。

実は水が大敵。

ご存知のとおり、水と油は混じりません。

空気中の水分が多かったり、衣類が濡れてしまっていたり、(要は、溶剤やソープの中に水が入り込んでしまうと)、弊害げ出てしまうんです。

①衣類がシワになる

②濃い色が出てしまい、他の衣類に色移り(移染)してしまう

だから水は大敵なんです。

※あえて水を加えてクリーニングする裏技もあるのですが、ここでは秘密。

ここで使うソープの役目のひとつに、どれだけ【水を抱けるか】ということがあげられます。

専門用語のため、詳しくなおすと、どこまでの水が入り込むまでは安全にクリーニングできるか、逆にどれだけ水が入り込んだら安全にクリーニングできなくなってしまうか、ということ。

その基準を明確にする事が目的であり、ドライクリーニングの特性を改めて認識し、安全にクリーニングが行える基準を明確にするために今回の実験が行われました。

 

~~実験~~

①ソープを200CC用意します。

②水を10CCずつ入れていきます。

③経過観察(乳化という現象を起こしたら、そこが水を抱ける限界という事)

これによってそのソープが水を抱ける量が多いか(安全か)、漠然とした言い回しですが、良いソープか、ということがわかります。

これが各自持ち寄ったソープ、

 

元のソープ

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乳化後のソープ

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実験結果がこちら↓

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写真をご覧いただくと、なんと110CCも水を抱けたソープが!!!

みんなどこのメーカーだ?なんのソープだ?と興味津津でした。

 

どこのソープか知りたい方は、(クリーニング屋さん)はぜひ、当みやび洗いまで。

会員募集中です~一緒にシミ抜きを勉強していきましょう!

 

◆着物の仕上げの講習

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着物、袴と、どういう風な流れで仕上げをしていけばいいか、きれいに仕上げられるかなど、議論しあいながら、進めていきました。

 

当みやび洗いにはとてつもない技術を持つ人が数多く在籍しております。

お困りごとの際はぜひお問い合わせください(^^)

★今回の記事を担当したのは★

北陸クリーニング工場(新潟県柏崎市)の平川です。

2017年05月08日 (1年前)

今回から記事投稿の一役を担当させて頂く事になりました、北陸クリーニング工場(柏崎市)の平川です。よろしくお願いします。

本日は特別講師、小林先生をお招きしての講習会となりました。

クリーニング店の売り上げの厳しい時期3月、さらには、年々、クリーニングの消費が減り、
クリーニング業界が冷え込みつつある、中で今回の講習会。

そんな中、先生がおもしろい発言をされておりました。

クリーニングは【苦利忍具】だ。
苦しい、
利益が出ない、
耐え忍ぶ、
アイロンなどの道具

あまり良い言葉ではないですね、、

しかしそんなご時世ですから、クリーニング店も変化していかなければなりません、全会員、集中して耳を傾けておりました。

では講習会の内容です。

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・某消臭剤

これは驚きでした、誰でも使った事がある、衣類用の消臭スプレー。
クリーニング業界では当たり前の話ですが、消臭スプレーでは臭いはとれません、一時的に隠れているだけなんです。

だからちゃんと洗わないと臭いも汚れも取れません。

では、そんな消臭剤をスプレーして時間を置くとどうなるか、、、

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驚きの結果です。

特に5回以上スプレーをして、時間を置いた試験布はやばいですね。

みなさん、消臭スプレーは適度に。
やはり定期的にクリーニングに出しましょう。

 

・ウェットクリーニングを活用しよう
こんな実験をされたそうです。
様々な汚れをつけ、

ドライクリーニング
水洗い
ドライクリーニング+水洗い

で洗った後の汚れの落ち具合を実験した結果です。

ドライクリーニングのみ

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ウェットクリーニングのみ

ドライクリーニング+ウェットクリーニング

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確かにドライクリーニング、水を使ったウェットクリーニング、それぞれ良い点悪い点ありますが、水洗いをした方が汚れかかなり落ちているのがわかりますね。

ドライクリーニングだけではなく、水洗いを活用したクリーニングをもっと取り入れていく事がお客様のためになっていくのではないでしょうか。

・シミ抜きに使う薬品の説明
シミ抜きに使う薬品は様々。またメーカーから買う薬品も色々なものが混ざっています。
どんなシミに何の薬品が効くか、また薬品の取り扱い注意点を学びました。

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個人的には、シミ抜きの薬品の使う順番を間違えてしまい、シミが落ちなくなってしまった事があったので、深く学ぶ事が出来ました。
今回の講習会で学んだことを一つでも自店で実践していこうと思います。

 

2017年03月05日 (1年前)

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