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みやび洗しみ抜研精会 - 活動報告::2018.11.4 講習会 【からむし見学in福島県奥会津昭和村 からむし織の里】 みやび洗しみ抜研精会

2018.11.4 講習会 【からむし見学in福島県奥会津昭和村 からむし織の里】


2018.11月期講習会【11.4からむし見学in福島県奥会津昭和村 からむし織の里】

紅葉真っ盛り、今回は福島県奥会津のからむし織の里に研修旅行にいってきました。

◆そもそもからむしって何?

【からむし】とは
イラクサ目イラクサ科の多年生植物。南アジアから日本を含む東アジア地域まで広く分布し、古くから植物繊維をとるために栽培されたため、文献上の別名が多く、紵(お)、苧麻(ちょま)、青苧(あおそ)、山紵(やまお)、真麻(まお)、苧麻(まお)。など。
 
※ウィキペディア参照

とあります。

ひとまず簡単に説明すると、からむしとは、、麻の一種。

からむし_181116_0002.jpg

だからなんだ?という話になってしまうので、勉強するに至った経緯をご説明します。

◆こんな事がありました!
以前、みやび洗いの講習会の時に、現物処理ということで会員の貝瀬指導員がお持ち頂いた着物がありました。

貝瀬指導員:これいくらだと思う?

土田:ん~10万円くらいですか~?

貝瀬指導員:0が一個違うよ。

平川:1万円ですか?

貝瀬指導員:ばか言えー!笑い

会員:・・・・・

こんな事がありました。

 

麻で作った着物や浴衣もたくさんあります。

しかし、その作られた着物がからむしで作られたというだけで、金額が全然違うんです。

素人が見ても正直見分けはつきません。

その、実際にどうやって作られているのか、なぜそんな高価なのか、体験して今後の目を肥やすために見学に行く流れとなりました。

◆紅葉がきれいだな~

朝7時六日町で会員と集合し、乗合で昭和村へと向かいます。

遠い・・遠い・・・遠い・・

そんな感じです。笑

途中の峠では、紅葉真っ盛り、良い秋晴れにも恵まれ、インスタ映えする写真が撮り放題でした。

からむし_181116_0001.jpg

※省略

で、到着。

※ここからは撮影NGの物や撮影NGのイベントがあったため、お察しください。

~館内見学~

まずはからむしし生い立ちから、育て方を学びます。

現在の昭和村は1200戸程、小倉性が多く、現在は山の水をひいてたり、井戸を掘ってたり、と水に恵まれた環境で生活をされているとの事でした。昭和村は元々、気候がよかったため、上質なからむしが育成し、そのため上質な着物として有名になっていきました。

からむしは夏の衣類として最適、気化熱を多く奪ってくれることで体が涼しく感じるそう。

高級織物、越後上布や小千谷縮の原料となっており、ちなみに、上布の【上】は 献上が由来だそうです。

 

次に育て方。

①からむし焼き

畑に草をしき、からむしを焼いていく工程。

これ行うことで、翌年に成長したからむしと長さを合わせるのだそう。

②囲いを作りからむしを成長させる

3か月程で刈り取りに入ります。

③最適な長さに切り、冷水にひたす、皮むきをし、また冷水に浸します。
干して乾燥をし、糸にしていきます。

からむし_181116_0003.jpg

④評価
秋には、乾燥したからむしを長さことに選別、評価を行なます。
この時長さによって、柔らかくて上質なかげ苧、そこまで上質ではない量も多い親苧、規定外のワタクシにわけられます。

⑤つなぎあわす工程

細く裂いてつなぎあわします。これは冬の仕事。

⑥糸車でよりをかけます。

からむし_181116_0004.jpg

⑦糊付けした縦糸を巻き取ります

⑧機織り

反物を作っていきます。これらも冬の仕事。

※冬の雪の湿度がちょうどいいらし。

⑨雪晒

雪晒しをすることでしなやかに白くなります。

 

実際にからむしを触って手触りを体験できるコーナーがありました。

からむし_181116_0008.jpg
いざ触ってみると、やわらかい!!麻なのに、こんなにやわらかいものなのか!みんなそんな驚きでした。
からむし_181116_0006.jpg

 

◆芭蕉布の製造過程を実習

偶然にも芭蕉布の普及をされている方が、昭和村にいらっしゃていたことで急遽見学させていただくことになりました。

からむし_181116_0010.jpg

【芭蕉布】

沖縄県の国頭郡大宜味村で主に生産される、喜如嘉の芭蕉布。

バショウ科の糸芭蕉(いとばしょう)という多年草から繊維を取り出し、それを糸にして織られる織物です。

芭蕉布は、軽くてさらりとした肌触りの良さが人気となっています。

また、風通しが良いので夏の衣服として沖縄全域で着られてきました。

芭蕉布は、多くの織物がある沖縄でも最古の織物とされ、13世紀頃には織られ始めていました。

第二次世界大戦の際には壊滅的な被害を受け、存続の危機を迎えますが、現在人間国宝に指定されている平良敏子さんを筆頭とする職人たちの尽力により、現在まで伝統が繋げられています。

※四季の美参照

 

長さを切りそろえ、皮をむいていきます。

比較的外側の繊維、中間くらいの繊維、真ん中の繊維、用途によって大別されます。

その皮をむいていく工程を身近で見ることができました。

※写真NGだったため載せられないのが残念です。

すごいと思ったのが、真ん中の繊維を取り出し、しごいていくと、植物の繊維なのに、絹のような光沢を持つことです。

そのようなしごく作業も熟練の技が必要で、10人の職人がいても、きれいにできる人は1~2人だそう。

もっとすごいのが、なんといっても取れる量がものすごく少ない・・

糸芭蕉1本から25グラムの量が取れるとのことでした。

糸芭蕉を3年育て、100本デ1着の着物。すごい地道・・

なによりも、実際に、一本の植物から糸になる前の繊維の状態になる過程を生で見れたことは貴重な経験になりました。

 

◆事例紹介

この写真の中には値札が貼ってある品物がいくつも・・・
からむし_181116_0007.jpg

反物は40万~120万円・・・

ちなみにワイシャツは5万円~6万円Σ(゚д゚lll)

手間がかかっている分これだけの価格になっていくんだなと、感じました。

◆私たちクリーニング屋さん

私たちクリーニング屋さんは、お客様のお困りごとにできる限り解決したい、そんな想いで、このように技術や知識を学んでいるわけですから、お客様の衣類を雑に扱うは一切ありません。

ただ、雑に扱わなかったとしても(デリケートな素材と知らず通常のクリーニングコースでお洗濯してしまった場合)デリケートな衣類の場合はかなりダメージを受けてしまいます。

特に、麻の着物、浴衣が出た時は、より麻の特性を理解した上でのクリーニング方法をとってあげないとダメだな、逆に言うと余計なことはしてはいけない、そこの部分が以前より深く理解できました。

 

からむし_181116_0009.jpg

みやび洗い研精会ではこんな感じで定期的な校外学習を行っております。
工場や研修会場では得られない学びや気づきが得られます。


シミ抜きを学びたい、クリー人ニング工場の方、ぜひ一緒にシミ抜きを勉強していきませんか?

汚れやシミでお困りのお客様、まずはご気軽にお問い合わせください!

いや~勉強になったね、ね!つっちー!

からむし_181116_0011.jpg
はい!

いや~いい顔!!笑

 

今回記事を担当させて頂きましたのは柏崎市内のシミ抜きはお任せ!北陸クリーニング工場です。

 

2018年11月16日 (5年前)

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