9月のみやび洗講習会報告(テスト布結果報告)
9月のみやび洗しみ抜研精会の講習会は
ミーティングから始まりました。
今年の5月に実施した「試験布テスト」の結果ミーティングです。
結果として、ほとんどの会員は綺麗に落とせていたのですが、
その中でもひと際、綺麗にテスト布を処理していた波多野さんに
どの様な薬剤を使用し、どんな作業を施したのか解説していただきました。
波多野さんといえば、
みやび洗しみ抜研精会の中でも丁寧な作業をすることで評判ですが、
今回のテスト布の仕上がりを見てもその腕前の高さがうかがえます。
今回使用したテスト布はシルク100%の素材で、しかも
落としにくいインクのシミということなので、
生地へのダメージ(色剥げやスレ)を極力避け、
なおかつ後の染色補正を行わなければならない場合にも、
違和感を出さないようにするという難易度の高い課題でした。
左の画像が「波多野さん」が処理した試験布。
右の画像は「入会したての会員」のモノです。
見て頂ければ一目瞭然ですね!
まだ入会したばかりの人と、熟練の職人とを比べるのは酷ですが、
「入会したての会員」=「しみ抜きに力を入れていない店」とすると、
街のクリーニング店の”技術の差”として言えることでもあり、
お店選びのポイントにもなりますね。
波多野さんのページ・・・ここ←クリック!
午後からは「現物処理」を各自、行いました。
<大島紬のしみ抜き画像 ビフォー・アフター>
2010年09月11日 (13年前)