11月の講習会報告(着物の洗い・仕上げ)
今月の「みやび洗研精会」の講習は
「着物の洗いの基本」と「着物の仕上げ」をしました。
「着物の洗いの基本」は中村指導員のお店をお借りして、
研精科生を中心に実技を行いました。
まず”予洗”をし、”ササラ液”で汚れの付きやすい部分をササラ掛けします。
”ササラ掛け”にもコツがあり、生地を傷めないように磨る事は勿論、
縫い目がつらないように掛けるやり方なども講習してもらいました。
襟や袖口という汚れやすい部分の他、洋服とは違い着物ならではのポイントをしっかりチェックしてササラ掛けをしなければなりません。
その後”本洗い”をします。
午後からは「着物の仕上げ」の実習。
吉田指導員による講習でしたが、ただの着物仕上ではなく、
”着物の修正仕上げ”の実技講習となりました。
「着物仕上げテキスト」も配布され、色々な着物仕上げのポイントを指導して頂きましたが、
”キセ”を潰さない様にすることも着物ならではのポイントの一つです。
着物は着ているだけで型崩れしてしまうモノもあります。
それを修正するには縮んだ部分を伸ばして仕上げるのですが、
表面の布だけを伸ばしてもきちんと修正は出来ません。
上の画像のように、”縫い込み”部分をきちんと伸ばして仕上げるのがポイントです。
実はこの作業をきちんとやって仕上げている所は意外と少ないんです。
画像は表地が縮んでしまい、裾がめくれてしまっています。
これも”縫い込み”部分をきちんと伸ばし、修正仕上げをすることにより、
正常な着物へと修正されます。
大切な御着物のお手入れは「みやび洗研精会」のお店へ御用命ください!
2009年11月04日 (14年前)
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