10月の講習会報告 (テスト布・イクラのしみ)
今月のみやび洗しみ抜研精会は、会員統一実技。
「テスト布によるしみ抜き」を行いました。
素材:絹
しみ:赤インク・イクラ・マジック
今までも定期的に実技テストは行われてきましたが、
今回の事例は難易度の高いものとなりました。
赤インク・マジックは以前にも行った事のあるシミですので、
基本油性処理でほとんど落とすことが出来ました。
問題はイクラのしみ!
これがご丁寧に、思いっきり時間を掛けてシミを付けてくれたものですから、
タンパク質が固まり、容易には落とすことが出来なくなってしまってます。
それでも会員の皆さんは
余裕の表情で作業をしています。
タンパク質を分解するのに「酵素」を使用しますが、
酵素の働きを良くする条件が幾つかあります。
その条件を上手く使い分けてしみ抜きが出来ることが、
「しみ抜きの上手」となる訳ですね!!
難易度の高いテスト布でしたが、綺麗に落とす事が出来ました。
最終段階で少し染色補正を施し、完成となりました。
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2009年10月08日 (14年前)
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