7月の講習会報告(鶴田晴久先生の講習)
今月の講習会は、
静岡 日本しみ抜き研究会 鶴田晴久先生をお招きしての講習会となりました。
まず、先月静岡で行われた「しみ抜き交流会」に出席した指導員から報告をしてもらい、
その後、鶴田先生から「日本しみ抜き研究会」ではどの様な講習方法が行われているのかをお話して頂きました。
そして、「色修正」における「色の三元色」についての講義が行われました。
今月は鶴田先生がおいでになるという事で、沢山の現物を持ち寄ったので、
早速「現物処理」を行う事になりました。
その中で注目だったのは、”総絞りの振袖に付いた古い黄変しみ”です。
この「しみ抜き」は非常に難易度の高い事例です。
生地にダメージを与えないように慎重に作業して、
ほぼシミを落としたのですが、ほんの少し薄らと残った所へ
染色補正を施したら、ほとんど判らなくなりました。
毎年の事ながら、講義に来ていきなり難易度の高い品物のしみ抜きを頼まれ、
素早く対処、処理出来ることは凄い事だと思います。
それは、長年の経験と研究があっての事なのだと今更ながら感心してしまいます。
2009年07月08日 (14年前)
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