2018.4.8 講習会 石油系ドライメンテナンス、酵素処理
春の繁忙期にも関わらず、フルメンバーが参加。
本日の講習内容を掲載していきます。
◆ドライクリーニングする際の注意点
ドライクリーニングで大事な事、例えば溶剤を適正な状態で管理する事で、品物をきれいに洗えます。
また、事故が起きる可能性も少なく出来るので、いろんな意味で適正な状態を管理することの重要性を共有しました。
・溶剤管理をしっかり
1ソープ濃度をチェック
ソープ濃度は濃くても薄くてもダメです、汚れを事故なく落とすために必要です。
2水分を含ませない
水分を含むと、色移りの原因となります。
自然乾燥や、タンブラー乾燥、定期的な水分を取ることで、色移りを防ぎます。
3液が少なくならないように管理
液が少なくなっても汚れ落ちが悪くなります。定期的にチェックしましょう。
4温度管理
特に夏場、液温が30度を超えると色落ちの原因となります。また冬場液温が低くても汚れ落ちが悪くなります。状況に応じて、洗い方を変えていきます。
5フィルター掃除、活性炭の交換を定期的に
掃除、交換を定期的にしていないと浮遊物が増えてきたり、圧力が上がらなくなり、機械にも負担をかけます。
※以上、溶剤管理がしっかりできてないと、脂肪酸(臭い)が発生するため、衛生的なクリーニングができません。
洗う前や後にも、数十分循環させておくことで、溶剤がフィルターを周り、良い状態でクリーニングすることができます。
◆酵素処理
目的:シミをあらかじめ落としやすくするという事
※シミをこの段階で落とす事ではありません。
酵素の種類
1油脂分解酵素
2たんぱく分解酵素
3澱粉分解酵素
秘密の調合
酵素➕◯➕△➕◽︎
といった具合に、酵素処理に適した酵素を作ります。
用途:たんぱく質
例えば血液
貝瀬会長から、【固まった血液の酵素処理】の例をお伺いし、共有させて頂きました。
◆真綿の紹介
真綿(絹)のダウン、通称なんちゃってダウン(羽毛に見えて実は中身が真綿が入ってる)は水洗いでワッシャーで回してしまうと、中の真綿が偏ってしまい、事故が起こります。
そういった事故の共有をしました。
※写真
〜現物処理の紹介〜
◆合皮をドライして硬化してしまったケース
※◯◯を塗布し、柔軟に戻りました!
◆スーツの黄変
スーツは尿が付いてしまう部分がよく黄変します。
一度変色してしまったものは、シミ抜きでは直りません。
染色の技術で、ここまで目立たなくなりまはた。
◆コートのシミ抜き
◆ピンク→ブルーに染め直しした羽織
今回記事を担当させて頂きました北陸クリーニング工場
柏崎市内でお困り事は当店まで!
2018年04月08日 (6年前)